紅茶のフォションが手掛けるホテルの全貌 仏最先端ライフスタイルを引っ提げ東京開業
「フォションはフランスの最先端ライフスタイルを代表している。何日でも滞在して、まるごとフォションを体験する場所にしたい」――。現経営陣の一族出身で、ホテル事業を統括するサミー・ヴィッシェル氏は語る。
紅茶をはじめ、高級食品の販売で著名な仏フォションが、ホテル参入の気炎をあげている。すでに2018年前半にはパリで開業を決定。建設中のホテルは、全54室で、そのうちスイートルームやジュニアスイートが22室。客室単価は500ユーロ(約6万円)程度を見込み、スパやフィットネス、レストランやバーを備えた、小型の豪華ホテルだ。パリを中心に高級小型ホテルを運営するエスプリドフランス社と合弁を設立し、運営を行う予定だ。
東京にも高級ホテルを開業へ
その次には東京でも2019〜2020年までに、ホテルの開業を予定している。現在、数社と交渉をしており、半年以内の正式決定を目指す意向だ。価格や客室数はパリと同程度になるもようだ。
「良いものと最上のものの違いがわかる富裕層の女性、ユニークな体験が好きなカップルなどがターゲット」(サミー氏)。そのため、文化や歴史があり、流行の発信地に近い銀座や青山、渋谷などが開発の候補地にあがっているようだ。
フォションは創設者であるオーギュスト・フォションが1881年に仏パリの路上で野菜や果物の販売を始めたことにさかのぼる。そして1886年にマドレーヌ広場に小さな店舗を開いたことが創業年度となっている。1895年にはベーカリーとペストリーを、1898年にはティーサロンをオープンした。
その後の歴史はやや複雑だ。1945年のオーギュスト・フォションの死後、1952年に遺族は会社をブルガリア出身の実業家であるジョセフ・ピロソフ氏に売却。1998年にはピロソフ家も株式をさまざまな投資家に売却。株主の1人だったミシェル・デュクロ氏が2004年にCEOに就任し、2009年までにすべての株式を買い集めて現在に至っている。
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