冬本番!快眠を誘う「羽毛布団」を選ぶコツ 睡眠改善インストラクター直伝

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そして、せっかく高級な羽毛でも、それを包む生地が地厚でゴワゴワだったり、重かったら台なしです。生地は羽毛が出てこない密度の高い生地(ダウンプルーフ加工された生地)が一般的。そして超長綿やシルクなど細い糸を使って高密度に織ったものほど軽くて薄くてしなやかなので、身体によりフィットします。

また羽毛のふっくら感を損なわないために、立体的な作りの「立体キルト」のものが最近では主流です。キルトのマス目はあまり大きいと中の羽毛が偏りやすいので、ヨコ5~6マス×タテ6~7マスくらいがおススメです。

羽毛布団は、ある程度、品質と値段が比例しています。ちなみに一般的にダックの羽毛布団の市場最低価格は1万円前後~、グースの羽毛布団の市場最低価格は2万円前後~と思われます。軽くて、暖かくて、寝心地がよくて、長持ちする1枚がほしいなら、マザーグースの10万円前後のものがおススメです。そして予算のあるなしを問わず、今使っている寝具よりも寝返りがしやすいもの、軽いものを選ぶのが満足できるコツです。

自分にぴったりの1枚を見つけるには

本当に納得できるものを慎重に選ぶなら、店頭で選ぶほうがいいでしょう。実際にお店のベッドで寝て、羽毛布団をかけてみて寝心地を比べてください。寝具専門店、百貨店やメーカーの直営店などで買うのがおススメです。もし少しでもお得に買いたい場合は、百貨店や専門店のセールを狙うか、メーカーのアウトレットショップを見に行くのも手でしょう。店頭に行けない場合は、信頼できる寝具専門店や寝具メーカーなどのオンラインストアで。

羽毛布団は「布団」を買うというよりも、未体験の「気持ちよさ」、このうえなく「幸せな時間」や、深く快適な「眠り」を買うイメージだと思います。いつもの自分の部屋でそんなうれしい気持ちになれたり、いつもよりグッスリ眠れて、翌朝の体調がいい……なんて最高ですよね。だまされたと思って、ひとまず店頭で寝心地を確かめてください。

西川 ユカコ 昭和西川副社長、睡眠サービスコンソーシアム理事

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にしかわ ゆかこ / Yukako Nishikawa

睡眠サービスコンソーシアム理事、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、セロトニントレーナー。学習院大学卒業後、「ヴァンテーヌ」「25ans」「婦人画報」の編集者としてハースト婦人画報社に10年間勤務。現在は家業である昭和西川の代表取締役副社長を務め、また睡眠研究家として「ミス日本」ファイナリスト勉強会や「NHK文化センター」青山教室などで睡眠講義を行う。科学的データを参考にしながら、日中にパフォーマンスUPするための快眠法を日々研究中で、2020年4月にその全メソッドを公開する著書『最強の睡眠』を上梓。同年3月より、「睡眠サービスコンソーシアム」の理事も務める。

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