冬本番!快眠を誘う「羽毛布団」を選ぶコツ 睡眠改善インストラクター直伝
一つひとつの胸毛を「ダウンボール」といいます。寒ければ寒いほど、身体の熱を逃さないために、保温性の高いダウンボールが生えます。そのため寒い地域の水鳥のダウンボールがより暖かです。キーワードは北緯50度あたり。具体的にはハンガリー、ポーランド、フランス、カナダ、デンマーク、ロシア、中国の寒い地方などの水鳥の羽毛が、羽毛布団の原料として有名です。
ここまで水鳥や羽毛の特徴や産地についてお話しましたが、それでは実際にはどんな羽毛がいいのか、お話していきましょう。ダウンボールは、大きければ大きいほど暖かくて高級。一般的にグースはダックよりも飼育期間が長いため、身体が大きいのです。なので、グースのダウンボールの方が大きくフワフワで柔らか、暖かくて高価です。
そしてグースの中では、若鳥よりも親鳥(マザーグース)のほうが、飼育期間が長く身体が大きいので、ダウンボールもさらに大きくフワフワでより暖かく高級とされています。またダウンボールが大きいということは、より摩耗しにくく耐久性があることなり、特にマザーグースの羽毛布団は高級で、いちばん暖かく長持ちしやすいといわれています。
「気をつけるべき」羽毛布団は?
ダックであれ、グースであれ、いちばんのポイントは飼育期間が長いこと。もっというと、鳥たちはストレスに弱いので、のびのびとした環境で時間をかけて育てられると、ダウンボールがより大きくなるのでさらに軽くて暖かいです。
ただし飼育期間は現状では証明するシステムがほとんどないため、「ダウンパワー」を目安にしてください。ダウンパワーはJIS規格で定められたダウンのボリュームを比べるための数値です。一般的には400ダウンパワー(DP)以上のものが高品質といわれていて、ダウンパワーは高ければ高いほど空気を含むので暖かいです。「ダウンパワーが高い」=「ダウンボールが大きい」=「飼育期間が長い」といえますね。ただしグースよりもダックのほうが、高数値になることがあるので、ダウンパワーは「ダック」は「ダック」同士、「グース」は「グース」同士で比較しましょう。
またダウンの混合率も大切です。一般的にダウンの割合が高いもの(フェザーの割合が低いもの)ほど高級です。ダウン90%以上が高級、95%以上のものが最高級といわれていますので、これも参考程度に。ただし羽毛は動物性なので、多少のにおいはあります。鼻を近づけてみて、あまりににおいが強いものは、飼育期間が短く、未熟なダウンの可能性があり、かつ洗浄が不十分です。未熟ダウンだとにおうえに、グラム数のわりに暖かくないので気をつけましょう。
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