シリア・アレッポで12人の子どもが死亡 史上最大規模の砲撃続く
[ベイルート 20日 ロイター] - 政府側と反体制派側それぞれの支配地域で町が二分されているシリアのアレッポで20日、反体制派側が発射した砲弾が政府側地域の学校に命中し、児童8人が死亡した。一方、政府側も激しい爆撃を繰り返し、反体制側地域で家族6人がたる爆弾で死亡した。
政府側は15日以降、反体制派側が支配するアレッポ東部奪還に向けて総攻撃を仕掛けている。砲撃は6年に及ぶ内戦で最大規模となっており、市民に多くの犠牲者が出ている。
医療関係者2人が明かしたところによると、政府軍が深夜、アレッポ東部にたる爆弾を投下し、子ども4人を含む家族全員が窒息死した。医療関係者はたる爆弾に塩素ガスが含まれていたとみている。
内戦を監視しているシリア人権監視団は、爆撃があったことは認めたものの、塩素ガスの使用までは確認できていないとしている。塩素ガスは化学兵器禁止条約で禁止されており、シリア政府は一切の使用を否定している。
一方、シリア国営テレビは政府側が支配するアレッポ西部で、反体制派が発射した砲撃が学校に命中し、6歳から12歳までの児童少なくとも8人が死亡したと伝えた。またシリア人権監視団もこれを確認した。
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