株価の話はしばらく必要ない
株価は、依然乱高下を続けているが、恐怖のピークは過ぎた。もともと、恐怖を感じる必要はないのだが、上昇スピードが急であり、株式投資の経験が少ない投資家も広く巻き込んだから、週刊誌を含め、暴騰を煽り、暴落を煽った素人が多すぎたため、素人投資家は恐怖を感じただろう。7日の米国の雇用統計発表までのお遊びであるという認識に基づき、私は、6月頭に底打ちをしたと考えた。その後、乱高下はしたが、日経平均が1万2000円台にはなったものの、そこから下に突き抜けることはなかったし、恐怖感も違ったものとなってきた。
それは、日本だけが遊ばれていた暴落から、アジアを中心に世界を巻き込んだ暴落の様相を呈してきたということだ。しかし、これはいつもどおり、むしろ正常に戻ったようなもので、米国の金融政策次第で、米国市場が動き、それにより、世界市場が動くといういつもの構図に戻っただけだ。だから、日本株について、恐ろしいほどの無意味な急落は、今後はそれほどでないと考える。要は、米国次第、米国にらみのいつもどおりと考えればいいはずだ。
その米国は、19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)待ち、と言うことになっているが、これも、大きなサプライズはないだろう。FRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ理事長は、大胆かつ慎重にやるだろうから、この暴落センチメントの状況では、大胆な出口の示唆ということはないと予想する。
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