牛丼大手、「トッピング」戦略にシフト

調理の手間かけず、客単価をアップ

「追っかけ」復活はこの秋口か

吉野家は4月の牛丼値下げ後に牛鍋丼の販売は打ち切ったが、現在もトッピングメニューとして、ねぎ玉子(100円)、チーズ(90円)の2種類を展開中だ。会社側は詳しい時期を明らかにはしていないものの、秋口にも「追っかけ」メニューを本格的に復活させ、客単価引き上げを狙うものとみられる。

大量の広告宣伝と低価格戦略で集客し、トッピングを付け足した“追っかけ牛丼”で客単価を上げて利益を回復させる。吉野家ホールディングスはこうした客単価アップ策をテコに、3期ぶりの増益転換を目指す。

牛丼業界最大手のすき家も動き出している。

すき家の既存店売上高は、この5月まで21カ月連続で前年割れに沈んだ。すき家を運営するゼンショーホールディングスにとって、牛丼事業は営業利益の過半を稼ぐ収益源となっている。

すき家は牛丼事業のトップ交代、メニューも絞り込み

ゼンショーの前2013年3月期の業績は、売上高4175億円(前期比4%増)、営業利益147億円(同30%減)と、やはり大幅減益に終わった。その意味では、ゼンショーにとって牛丼事業の立て直しは喫緊の課題といえる。

5月中旬に開かれた前2013年3月期の決算説明会の場で、小川賢太郎会長兼社長は、すき家事業の中期的見通しについて「時間がないので、ここでは答えられない」と明言を避けた。

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