
――MRJの開発体制と開発の進捗状況について教えてください。
設計部隊は空力、構造、装備品の3グループに分かれ、それぞれが連携しながら開発を進めている。私が担当している空力グループは、機体の設計に加え、どこに何を配置するかといった全体のとりまとめが仕事。3グループ以外にも型式証明や全体のスケジュール管理を担当する部署があり、全体で700名近くが開発作業に携わっている。
最初の試験機はすでに製造段階に入っている。機体が完成したら、所定の手続きを経て飛行試験をやる。今の設計は、シミュレーションなどによる仮定数値に基づいたもの。実際の飛行試験をやれば、見直すべき点が出てくるだろうし、逆に期待以上のところもあるかもしれない。これを確認して、修正すべき点を修正し、最終設計に仕上げていく。併せて、実機による飛行・地上試験のデータを使って、型式証明取得に向けた安全性の証明作業をやっていく。この2つが後半戦の大きな仕事になる。
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