偉大なる鈍感力を持つ男・松山英樹

日本人選手よ、神経質になりすぎるな

帰国後すぐに彼がしたことは、トレーニングだった。打球練習よりも、身長180センチメートルの恵まれた体格の体幹をさらに鍛えないと世界で勝てないという気持ちが強かったのだろう。

「出る試合は全部勝ちたい。勝ち目標にします」という言葉も、彼の朴訥(ぼくとつ)な雰囲気だと嫌みがない。

「余計なことは考えないようにしています。(攻略も)キャディーに任せて、言うとおりに迷わず打つだけです」と、プレッシャーをいかに排除して自分の1打に集中するかを重視している。

このところ10代の選手も含めて、ずっと日本人選手には世界ランキング上位選手に比べて小柄な選手が多かった。久しぶりに、という形容詞は、彼の体格も世界水準であることだ。

朴訥といえば、彼の携帯電話に登録してある姉妹の番号表示は、「姉」と「妹」としか書かれていない。付け加えるなら、彼のトラッドなブレザー、ネクタイ姿がとてもさまになっていて、遠くから見ると世界を駆け巡るスポーツマネジャーのように見えるのは、僕だけの印象だろうか。

当面の松山の目標は、世界ランキング50位以内に入って、来年のマスターズ出場権を獲得することである。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 地方創生のリアル
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 働き盛りでがんになった人たちの行動
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
正規と非正規「格差訴訟」<br>判断が分かれた最高裁判決

非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

東洋経済education×ICT