結局、その医師は自身で希望した条件での勤務先を見つけることができ、無事、目的の車をゲットしました。常勤での勤務との掛け持ちはかなりきつかったと言っていましたが、それでも欲しいものがあれば、アルバイトだけでもなんとかなるというのは、うらやましいかぎりですね。
病院側もなんとかしようとやりくり
アルバイト医師の給与は、これまでの慣習もあり、割高ということはわかっていただけたと思いますが、心配なのは雇用する病院側について。病院というのは半分以上が赤字と言われる中で、それほど高い給与を払いつづけることができるのか?
当然ながら医師を雇用する病院側も、何も考えていないわけではありません。アルバイト医師ばかりを雇っていれば、病院の経営は圧迫され続けます。それゆえ基本的には常勤医師の採用を最重要に考え、もしよい医師がいればアルバイト医師は辞めてもらう、というような措置を取っているところが多いです。しかしながら地方や郊外の病院で医師不足のところは、常勤医師そのものの採用がうまくいかず、アルバイト医師を簡単に辞めさせることができないため、高い給与を払い続ける病院がまだまだ多いのが実際のところです。
ただ傾向としては、病院はアルバイト医師よりは常勤医師の体制をしっかり作っていこうという動きが強くなっており、東京都内(特に23区内)の病院においては、アルバイトの求人は以前より少なくなってきています。
結局のところ、アルバイトだけでは医師としての能力開発やキャリアの継続というのは難しく、やはり自分の働き方の幹となる常勤勤務先を中心にし、そこでもし余力があればアルバイトを1~2つ考えていくということが、一般的になってきています。
一般のサラリーマンが週末にアルバイトをするとしても、年間数百万円のプラスを稼ぐのは到底無理。そういった意味においては、時給1万円の割高のアルバイトができるという医師という職業は、やっぱり「おいしい」ということになるかもしれませんね。
次のコラムでは、ちょっと変わった医師の進路についてお話しをしていきたいと思います。
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