ブラック彼氏を見分けるには父親を観察せよ お相手が田舎出身の場合は、特に注意しよう

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いずれのケースも、妻の両親は娘の離婚を避けたがるので、最初はおとなしく夫側の言い分を聞いています。いよいよ弁護士に離婚相談しようという頃には、親御さん自身が離婚のエピソードの当事者ということになります。

「私たちも呼ばれ、正座させられてこういうことを言われたんですよ」

そんな妻の両親に、私はこう聞きます。

「なぜそのとき、怒らなかったんですか?」

すると、両親たちは一様に言うのです。

「孫が片親になるのは可哀想だから、私たちも黙っていたんです」

ところが、夫はそんな親心を悪用するように主張します。

「オマエの親も謝ったんだから、オレは悪くない」

図に乗って、みんなオレの味方だと勘違いします。彼らの離婚問題は、両親も出てきて大モメにモメます。当事者以外の意見も入り乱れるため、話し合いが進まず、長期化する傾向があります。

モラハラ系に出会ってしまったら……

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では、親を巻き込むモラハラ系に出会ったらどうしたらいいでしょうか?

喧嘩の際に親の話を持ち出してきたら、「あなたの親が言ったからなんなの? 二人の問題に親を巻き込むなんてまだまだ子どもだね」と言ってあげましょう。

「オマエの親を呼べ」と言われても、決して呼んではいけません。自分たちの喧嘩に親を巻き込むと、解決するものもしなくなります。モラハラ系に共通する対策は、彼らのペースには決して巻き込まれないこと。自分の価値観が子どもっぽいことを的確に告げられると、強く言い返せないのが、彼らの特徴です。それでも治らない場合には、彼が父親のようになっても受け入れられるか見極めて結婚を考えましょう。

<対処法>
親を巻き込もうとしたら、それは子どもっぽいこと、二人で話し合うべきとはっきり指摘しましょう。それでも治らない場合には、彼が父親のようになっても受け入れられるか見極めて結婚を考えましょう。

 

堀井 亜生 堀井亜生法律事務所 弁護士

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ほりい あおい / Aoi Horii

1977年生。札幌市出身、中央大学法学部卒。一般民事、刑事、医療過誤、企業法務、著作権など幅広い分野を取り扱う。中でも離婚・男女問題の取り扱い実績が多く、この分野のスペシャリストとして活躍している。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)のレギュラー出演を始め、「とくダネ!」、「ノンストップ!」、「笑っていいとも!」(いずれもフジテレビ系)などテレビ出演も多数。著書に『ブラック彼氏』(毎日新聞出版)。

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