日本株は「2020年もアベマリオ」で上昇する 納得しがたいが、マーケットにはプラス

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今週末は、牡馬三冠「最後の一冠」菊花賞が行われる。かつてよりも「三冠」の価値が薄れ、特に、距離が3000mと特殊な菊花賞は「早い馬が勝つ皐月賞、運のいい馬が勝つダービー、強い馬が勝つ菊花賞」と言われた一昔前の菊花賞よりも価値が落ちているように感じる。

波乱要素あるが2強中心、本命はディーマジェスティ

だが、世代トップ・クラスのサトノダイヤモンドとディーマジェスティが出走して来たので格好がついた。2頭と他馬には差があるように感じるが、何れにとっても未経験の距離であり、波乱要素はある。

2頭の取捨は、血統と脚質からディーマジェスティを取りたい。母の父ブライアンズタイムでさらにサドラーズウェルズの血が入っている同馬はスタミナ勝負になった場合の底力に不安がないし、脚質的にサトノダイヤモンドをマークして乗ることができそうで有利だ。サトノダイヤモンドに乗る名手C・ルメールにペースとコースを選んで貰って仕掛けるタイミングに集中すればいいので、蛯名騎手は乗りやすいはずだ。

サトノダイヤモンドは地力があり、対抗以下に落とせないが、2400mがピッタリの馬に見える。

二頭で決まると見るのが常識的だが、大きな波乱があるとすれば、サトノダイヤモンドが後ろのディーマジェスティを警戒して仕掛け遅れた場合の先行馬だろう。一角崩しの可能性がある単穴としてはウムブルフを買ってみたい。

加えて、何れもしぶといステイゴールド産駒のシュペルミエールとレインボーラインを押さえる。馬券的には、ディーマジェスティからサトノダイヤモンドの馬単が勝負馬券で、その他の馬に薄めに流す感じだろうか。

山崎 元 経済評論家

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やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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