日経平均は5年5カ月ぶりの1万5600円 欧米株高、円安、高水準のエネルギー背景に続伸

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22日の東京株式市場は大幅続伸。日経平均株価は前日比246円24銭高の1万5627円26銭、TOPIXは同5.64ポイント高の1276.03といずれも4日続伸となった。日経平均の終値での1万5600円台回復は、2007年12年26日以来、5年5カ月ぶり。前日の欧米株の上昇、為替の円安、そして高水準のエネルギーが相場を押し上げた。

東証1部の出来高は概算で63億8067万株、売買代金は3兆9732億円と売買エネルギーも高水準だった。

ドイツでも米国でも史上最高値更新

前日の欧米株は総じて堅調。特にNYダウ、S&P500、独DAX指数で史上最高値を更新した。米国株式市場ではNYダウが52ドル30セント高の1万5387ドル58セントと史上最高値を更新、ナスダック総合、S&P500も上昇した。NY連銀とセントルイス連銀の総裁による発言が金融緩和政策(QE3)の継続観測を呼んだほか、ホームデポの13年2~4月期が好決算だったことも好感された。

本日の東京市場では、寄り付き前の外国証券経由の注文動向が売り1510万株に対し、買い1390万株と差し引き120万株の売り越し。52営業日ぶりの売り越しで、3月6日から51営業日続いた買い越しが止まった。

本日の日経平均は前日終値比59円高で寄り付き、直後に同51円高の1万5432円まで上げ幅を縮小する場面もあったが、これが本日の安値。その後は為替の円安基調から輸出企業の業績上振れ期待も高まり、主力株中心に上げ幅を拡大。10時58分には183円高まで買われ、そのまま高値圏で推移し、178円高で午前の取引を終えた。

昼のバスケット取引は487億円が成立し、「売り買い均衡」と伝えられた。アジア市場は総じてしっかり。この流れを受けて後場寄りは前日終値比184円高で再開。経済特区での法人税率20%報道を受けた法人減税の思惑も手伝い、さらに上昇を加速。14時39分には同325円高の1万5706円まで上げ幅を拡大。その後は利益確定の動きもあり、同246円高で本日の取引を終えた。

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