サムスン「ギャラクシーS4」、日本攻略の成算 李英熙・副社長に聞く

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「端末の形はどんどん変わっていく」

――グーグルのメガネ型端末「グーグル・グラス」が話題になっています。スマートフォンの先にある端末をどのように考えていますか。

機能を提供する端末の形はどんどん変わっていくでしょう。メガネ型だけでなく、ウォッチ型にもなるし、ジャケット型にもなるかもしれません。靴に埋め込まれても不思議ではありません。サムスンではこうしたさまざまなデバイスの間でデータを共有するコンバージェンスの時代になると考えており、他社に先駆けて研究開発をしています。

しかし、そうした時代にもスマートフォンはますます重要になります。すべてのクラウドサービスをコントロールする役割になるでしょう。ポスト・スマホではなく、ハブとしてますます重要になると思います。

――最後の質問です。アップルが昨年9月、iPhone5を発売した際、米国では「The next big thing is already here(アップルの最新機能はすでにサムスンが実現している)」という宣伝をしましたよね。日本でも同じような比較広告を打つ予定はありますか。

米国では直接的な比較広告が好まれます。法律でも社名を挙げて比較することが許されています。事実に基づいた広告を行ったので、サムスンはクールな先端製品であるというポジショニングができました。日本の場合、お客さんが求めているのはそういうコミュニケーションではないと思うので、日本人の好みにあった形で広告展開していきます。

(撮影:尾形 文繁、風閒 仁一郎、鈴木 紳平)

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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