「すてきに見える人」が実践する服選びの極意 論より証拠!69歳の人気ブロガーが徹底指南
捨てられないけど、そのままでは着られない。洋服に一生ものはありえないと言いますが、それはある意味正しいです。そのままの旧い姿形ではもちろん無理なのです。ただし、デザインがあまり変わらないベーシックなトレンチコートやシンプルなウールのコート、ジャケットなどは、手を加えて、今の時代の感覚にあったものへと修正すれば、驚くほどすてきに甦る。何でも捨てればいいわけではないのです。その人の体と、今の時代に合った「ジャストサイズとバランス感覚」に修正することで、モードになるのです。
リモデを通して500人以上の方々にお会いし、実際にフイッティングをした結果、すてきに、キレイに見えるいちばんの基本は、自分に似合う「ジャストサイズ」を知ることだとわかりました。それを知った上で服を選べば、買い物の失敗も少なくなります。
一例ですが、ジャケットでいちばん重要なのは肩幅。肩が合っていることがキレイに着る条件です。パンツならばウエスト寸法ではなくてヒップが合っていること。ワンピースならばウエストの切り替え位置が身体に合っているかで決まります。もちろん試着の重要性についても述べていますが、実際に買い物に出かけた時に迷わないように、キレイに着るために必要なサイズの知識を細かくアイテム別に書いています。
ベーシックな「白いごはん」と「おかず」
サイズ知識だけではなく、価値ある服を選ぶために知っておきたい縫製のポイントや良いパターン(型紙)の見分けかたなど、ものづくりの現場で長年働いてきたプロとして、専門的な視点で書きましたが、知っておいて損にはならないと思います。さて、ジャストサイズの大切さは理解したし、よい洋服選びの条件もわかった上で、大人の女性がすてきに見えるワードローブについて話を進めましょう。何を基本にそろええたら良いのでしょうか?
いざと言う時に着て行く服がない、クロゼットに洋服があふれているのに着るものに悩む――そういうことにならないように、基本的なアイテムをそろえることから始めます。その基本的な数少ないアイテムを私は「白いごはん」と呼んでます。白いごはんは、日本人ならば欠くことのできない基本の主食。ただし、「おかず」なしでは食事は楽しくないですよね。
私の白いごはんは、テーラードジャケット、カシミアのV衿カーディガン、白いシャツ、白いTシャツ、(裾に向かって細くなる)テーパード型のパンツ、タイトスカート、ノースリーブの黒いワンピース、シルクのノーカラーブラウス、ジーンズ、それにトレンチコートと真冬用のウールコート。白いごはんは、ざっと10アイテムくらい。これは40代からそろえておきたいいちばん基本的な「ベーシックなアイテム」でもあります。
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