広告で「契約のリスク」を見破れ! 落とし穴は小さな文字で書かれている

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ミッション2 保証期間が短い物件を見分けろ!

連載第2回で、住宅産業はクレーム産業だと書いた。入居後に雨漏りや床の傾きが発見されることもある。リフォームの際に、土台の木部の腐食が発見されることもある。土地を掘り返してみたら、かなり昔に建物を壊した際の残置物(通称ガラ)が出てくることすらある。

このように住宅の欠陥は多様だが、そのすべてを購入前に知ることは困難だ。なにしろ、実際に最も多いのは、「売り主も知らなかった欠陥」だからだ。このような欠陥を、専門用語で「瑕疵(かし)」という。

マイホームの瑕疵を事前に見つけるのは困難である。しかし実は、瑕疵が見つかった場合に売り主の責任で修繕させることができる期間が長い物件と、短い物件があるのだ。この期間のことを「瑕疵担保責任期間」と呼ぶ。購入者としては、瑕疵担保責任期間は、長いほうが望ましいのは言うまでもないだろう。

では、以下の2つの広告を見ていただきたい。このうち、瑕疵担保責任期間が長いのはどちらだと考えられるだろうか。正確なことは不動産会社に問い合わせなければわからないのだが、かなりの確度で推測することができる。

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