東京ディズニー、2770万人目標は慎重すぎる 30周年効果大きく、入場者数は上振れ必至
ゴールデンウイーク明けの5月7日には、TDLの新アトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」が新装開業されるため、昨年の「トイ・ストーリー・マニア!」以上の集客効果が期待できそうだ。
会社計画の入場者数は前期比1%未満の増加
にもかかわらず、オリエンタルランドが発表した今期の業績見通しは、12年度に続いて過去最高の更新を計画しているものの、売上高が4137億円で前期比4.6%増、営業利益が827億円で同1.6%増と、きわめて保守的だ。
これは年間入場者数目標を、12年度に比べてわずか20万人上乗せしただけの2770万人に抑えているため。さらに、30周年関連で、新パレード等のショー制作費や、テレビCMなど宣伝広告費の膨らむことが理由となっている。
ただ、そもそも2770万人の入場者数目標が慎重にすぎる。前期比で20万人増は、増加率に直せばわずか0.7%増。アナリストの中では、30周年効果に新アトラクション効果が加わることで、少なくとも2800万人台の半ば以上、天候に恵まれれば2900万人を超えるとの見方も少なくない。
また、30周年関連の費用として、オリエンタルランド側ではショー制作費などが前期比で15億円程度増えると想定しているものの、前期までに施設更新を前倒しで行ったために施設更新関連費用が大きく縮小。固定経費・諸経費のトータルでは、前期比でほとんど横ばいの計画となっている。
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