新幹線沿い「巨大ビール」が映す美味い仕掛け

タンクに描かれた「泡」の量には秘密があった

東京から約350kmの地点にあるキリンビール名古屋工場。ビールを飲めるのも新幹線の楽しみのひとつ。「のぞみ」なら、車内販売から缶ビールを買いたくなる

新横浜から1時間20分、東海道新幹線は名古屋駅に到着。ホームは上り下り各2線ずつあり、列車が多い時は、前の列車が発車する前に、次の列車が隣のホームに入ってくることもある。多数の列車が運行する東海道新幹線を支える基幹駅だ。

名古屋を発車した新幹線は、東海道本線や名鉄名古屋本線と並走して北西に進む。E席側に見える、いかにも工場らしい三角屋根は、旧豊田紡織本社工場である、トヨタ産業技術記念館だ。

名鉄本線と別れ、庄内川が近づくと、E席側のはるか向こう、ビルの谷間に名古屋城がちらりと見える。雨の日などは霞んで見えず、晴れた日でも発見は最も難易度が高い。1933(昭和8)年竣工の名古屋市役所もちらりと見えるので、探してみよう。

巨大なタンクは「生ビール」

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庄内川を渡り、枇杷島(びわじま)駅の横を過ぎると、E席側に巨大な「生ビール」がずらりと並んでいる様子が見えてくる。琥珀色のビールと、真っ白な泡。なかなか壮観だ。

ここは、キリンビール名古屋工場。東海道新幹線の開業よりも2年早い1962(昭和37)年2月に操業を開始したビール工場で、中部地方の生産拠点として『キリン一番搾り』をはじめとしたビール系商品を生産している。

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