25歳若妻が嘆く外銀エリートとの結婚の不満 東京カレンダー「新・婚活事情」<2>
仕事と私のどっちが大事なの?って聞いたら、「俺はそういうセリフを言う女が一番嫌いだ」って、家出しちゃったこともあるんです。
夫は週末も「一人の時間が欲しい」なんて、すぐに一人で出かけてしまいます。彼の趣味は登山なんですけど、毎週のように一人で山登りに行くんです。そうやって、平日もほとんど二人の時間がないのに、週末もどちらかは丸一日家を空けるのも、私、理解ができなくて。
あと私はお料理が得意で、毎日お夕飯を作って待ってるんですけど、彼は「帰れないから、準備しなくていい。待たれると辛い」なんて言うんですよ。せっかく妻として頑張ってるのに、そんな言い方されると、私、悲しくて涙が出ちゃうんです。でも、彼は溜息をついて知らんぷり。
きっと私、変な人と結婚してしまったんですね。
周囲も羨む完璧な恋人だったのに
夫とは、大学を卒業してすぐ、お食事会で出会いました。当時私は大学を卒業したばかりで、アパレル会社に勤めていました。
出会った頃は彼、すごく熱心に口説いてくれたんですよ。連絡は一日に何度もくれて、デートもいつもオシャレなお店を手配してくれました。
お気に入りは「アッピア」や「キャンティ」などのイタリアンでしたけど、今となっては、記念日やイベントでリクエストしても嫌な顔されます。
旅行にもよく連れて行ってもらいました。週末は近場の箱根で、強羅花壇やハイアットリージェンシー箱根に何回か泊まりましたし、初めて二人でハワイに行ったときは、ハレクラニのオーシャンビューのお部屋を予約してくれました。
私がスッピンでも寝起きでも、彼はいつも可愛い可愛いってお姫様のように扱ってくれて、私、愛されるのって幸せだなって心底思っていました。
ハワイではお土産にってセリーヌのバッグも買ってもらって、本当に素敵な彼氏だったんです。友人からもよく羨ましがられました。
私たちの関係はケンカもなく順調で、付き合って半年ほどで婚約しました。私が彼の家によく泊まるようになったので、「それなら早くけじめをつけて結婚しなさい」って親に言われたからです。
でも今思えば、婚約当初から、彼、だんだん変わり始めたんです。
それまではデートや旅行は率先して手配してくれたのに、新居探しも、婚約指輪探しも、結婚式の準備も、あまり協力的ではありませんでした。