32歳脳外科医が「港区女子」にドン引きした日

東京カレンダー「新・婚活事情」<6>

二人で旅行代理店へ行ったり、インターネットでホテルを選んでいるときは楽しかった。せっかくだから、良いホテルの良い部屋に泊まって、レストランも前もって予約しようって、かなり盛り上がってたんです。

彼女はテンション高く、「じゃあマウイ島にも行こう、泊まるなら『ロイヤル・ハワイアン』がいい!」なんて、夢は膨らんでいきます。でも、ふと思うことがありました。この旅行代金って、俺が全部出すの…?

一週間のハワイの旅行の費用は、飛行機代、ホテル代を合わせると、何だかんだで80万円近くになりました。現地の食費やら雑費を加えたら、100万円は余裕で突破する感じです。

彼女は無邪気にはしゃいで、次々と流行りのレストランなどを見つけては予約をせがむのですが、彼女に少しでも費用を負担する意思はあるのか、疑問でした。

だからと言って、そんな疑問を本人にぶつけるのも、ためらわれますよね。僕は結局何も言い出せないまま、自分のクレジットカードでとりあえず支払いを済ませ、ハワイへ飛び立ちました。

費用の懸念を除けば、旅行は本当に楽しい時間でした。際どい水着姿を惜しみなく披露する彼女は、最高に可愛くて、僕の自尊心を満たしてくれるし、海で遊び島をドライブする非日常も、良い思い出になったと思います。ドレスアップした彼女と、「Michel's」でサンセットを眺めながらディナーしたときは、つい雰囲気に流されて、プロポーズしてしまいそうになったほどです。

旅費は男が全額払うのが当然?

しかし、旅行最終日になっても、彼女から「旅費を払う」という話は出ません。僕は段々とフラストレーションが溜まり、結局、最後に言ったんです。「言いにくいんだけど、今回の旅行代金って、どうする?」。

すると、彼女はまさに鳩が豆鉄砲を食らったような顔で、しばらく静止していました。予想はしていましたが、やはり、旅費を払う気は全くなかったようです。

ハワイ最終日、僕たちは付き合って初めてケンカというものをしました。彼女の言い分を簡単に解釈すると、収入に圧倒的な差があるのだから、僕が払って当然。だそうです。

ちなみに、彼女は保険会社の一般職で働いています。確かに収入は高くはないかも知れませんが、でも、都内の実家住まいだし、ブランド品だって沢山持ってるんですよ。実際ハワイでも、かなり買い物してましたし…。なのに、旅費が少しも出せないなんて言われると、僕だって流石に多少考えてしまいます。

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