32歳脳外科医が「港区女子」にドン引きした日 東京カレンダー「新・婚活事情」<6>

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結局そのハワイ旅行は、お互いに不快感を拭えないまま帰国となりました。そのまま別れる、という展開にはなりませんでしたが、僕たちはその後何度も、おカネのことで揉めました。

もちろん、僕だっておカネのことを、何だかんだと言いたくはないですよ。男はみんな、そういうもんでしょう。でもやっぱり、彼女は金銭感覚が少しズレてるんだと思います。

「デート費用なんて、今まで払ったことない」

「女は化粧や洋服代におカネがかかるんだから、おカネを払う必要はない」

ハワイ旅行を経て判明したんですが、彼女は所謂、若い頃から財ある男に甘やかされて育った、典型的な「港区女子」にカテゴライズされる子だったんですよね。

彼女は美人なのに、中々の有名企業でOL生活をしていてエラいなって思っていました。しかし実際は、女子大生時代は夜な夜なお金持ちの経営者や芸能人と遊び呆けて、今では腰掛けOL。アラサーになって、真面目で結婚向きな僕に、狙いを定めただけだったようです。

最後のチャンスを与えたのに・・・

僕も一応、港区生まれ、港区育ちです。でも昔から医者を目指して、本当に勉強ばかりしていました。だから、港区にそんな恐ろしい人種が存在するなんて、遊び人の医者の先輩にたまたま相談するまで、全く知らなかったんです。

友人たちは、「そんな女、やめとけよ。お前には釣り合わない。やっぱ医者は医者同士だよ」なんて言います。確かに医者は、だいたい女医と結婚するんですよね。それでも先日、僕の病院で定期的に開催する、パートナー同伴の夏の納涼会の会食に、彼女を連れて行きました。

男女共に医者だらけの環境で、僕は敢えて彼女にあまり構わずにいたのですが、彼女はやっぱり誰とも馴染むことなく、ずっと俯いてスマホをいじっていました。

彼女との将来に期待を込めて、最後のチャンスを与えたつもりだったのに、残念ですよね。それどころか彼女は、「あんな環境で私を一人にして、馬鹿にしてるの?!」なんて、逆ギレする始末です。

実は、同じく医師である両親も、彼女のことはあまりよく思っていないようです。彼女のことを好きな気持ちは簡単には消えませんが、やっぱり、早く別れるのが正解なのでしょうね。結婚を視野に入れた付き合いとは、本当に悩ましいです。

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