日経平均1万3000円前後は「真空地帯」 値動き荒い相場、銘柄の選び方が重要に

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4月中・下旬からは日米の主要企業の決算が相次いで発表される。期待と現実の乖離が大きければ、いったんの失望売りを招きかねない。日経平均でいえば引き続き25日移動平均線が下値メドだ。同線は4月5日時点で1万2300円前後にあり、1営業日ごとに約50円ずつ水準を切り上げている状況だ。同線が株価に追いついてくるまで冷静に押し目買い姿勢に徹し、吹いた場面では確実に売り切りたい。 

当面は内需や米国関連銘柄が物色対象に

業種別に見ると、日経平均が年初来高値を更新しているのに対して、キヤノン、コマツ、ファナックといった日本を代表する国際優良企業の株価が軟調に推移していることが気掛かりだ。欧州や中国経済の停滞が響いていることがその要因として考えられる。一方、同じ国際優良企業でもトヨタ自動車やブリヂストンなどの株価は強い。これは景気が順調に回復していて、自動車販売も増加している米国向け事業が業績に寄与しているためであろう。

日経平均だけを見ると日本株全体が強く見えるが、すでに銘柄の選別は始まっており、選択次第では投資パフォーマンスに大きな差が出てくる。当面は内需や米国関連銘柄が物色対象となりそうだ。

「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦)

(撮影:尾形 文繁)

藤尾 明彦 東洋経済 記者

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ふじお あきひこ / Akihiko Fujio

『週刊東洋経済』、『会社四季報オンライン』、『会社四季報』等の編集を経て、現在『東洋経済オンライン』編集部。健康オタクでランニングが趣味。心身統一合気道初段。

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