女性活用で、韓国にも引き離される日本 ガラパゴス化している、日本の女性活用【第2回】
管理者であるマネジャーも、仕事の与え方や評価の仕方の難しさに悩むことが多い。
そして、そのような状態に、徐々に負い目を感じるようになる利用者たち。さらに長期の時短勤務を利用することで、仕事の時間は減ったが、実は自分の時間は増えていない。家事育児をほとんど一人でこなすことで、日常生活で疲弊し仕事に十分力を入れることができなくなる人もいる。
ダラダラ男性社員が得をする
このように突き詰めていくと、時短勤務者だけの問題ではなく、女性が長期の育休や時短勤務を活用しなければ両立できない、下記のような日本独特の事情もある。
・慢性的な長時間労働
・夫が家庭責任を果たさない
・海外のように安い家政婦がいない
・「子育ては女性」という根強い男女の固定的役割分担
さらには、
・生産性が低くダラダラ残業している男性社員のほうが給料や評価が高い
という不公平な状況も多々生じている。
さまざまな背景、事情、社会規範や価値観が複雑に絡み合っている状況の下で単に制度を導入しても、問題が生じることが多い。つまり、育休や時短勤務の導入には、仕事に支障なく、適応するための土俵、条件や仕組みが不可欠なのである。
次回以降では、これらについて掘り下げていこう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら