女性活用で、韓国にも引き離される日本 ガラパゴス化している、日本の女性活用【第2回】

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海外では上昇志向の強い女性の割合が、日本よりも高いことを感じる。しかし、海外女性が全員キャリアアップを目指しているわけではない。子供が幼いうちは働きたくないというママたちもいるが、子育てに専念したくても経済的な理由からそれができない場合もある。かわいいわが子とできるだけ一緒の時間を過ごしたい気持ちは、国境を越え世界の親に共通する普遍的な願いなのだ。

さて、読者の方は日本と海外の事情に関しては、いろいろと疑問が湧いてくるのではないだろうか?

・なぜ、アジアや米国では短期の休暇後、フルタイムで復帰できるのか?

・なぜ、育休や時短勤務利用者が多い欧州では、問題が生じていないのか?

・なぜ、日本では育休と時短勤務を長期化していく必要があったのか?

日本の現状が続くと、女性の地位は、あるいは、企業のパフォーマンスは、国際競争力は、そして社会は、どのようになるのだろう。連載を通じて皆さんと一緒に考えていきたい。

育休と時短のメリット・デメリット

ここで育休や時短勤務による、メリットとデメリットを見ていく。

第一生命経済研究所『ライフデザインレポート』2011年10月号に掲載されている「育児のための短時間勤務制度の現状と課題」というレポートに、上場企業の人事部長に対して行った調査結果があるのでご紹介しよう。

■短時間勤務制度の導入効果
 女性が出産後も継続して働きやすくなる(88.1%)
 女性社員の勤労意欲の向上につながる(54.1%)
 女性が働きやすい会社として社外にアピールができる(40.4%)

■短時間勤務制度の導入の問題点
 周りの従業員の業務負担が増えるので調整が難しい(77.1%)
 人事評価が難しい(42.2%)
 制度利用ができる職種・部門が限られている(39.4%)

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