国産食材でも280円、「鳥貴族」が独走するワケ 10月に全食材を国産に、それでも稼げる秘密

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さらに繁華街にある店舗では営業開始時間を1時間早めて午後5時に開店することで、ゴールデンタイムといわれる時間帯に2回転めの客を受けられるような工夫を行っているところもあるという。

今後も快走を続けられるのか

5年後の2021年7月期までに1000店舗を掲げる(撮影:今井康一)

こうした実証実験を踏まえ、今期中に成功事例を全店へ展開し、「1店舗当たりの人員を約1名削減することを目指す」(大倉社長)という。

鳥貴族は既存店の堅調さを背景に今後も年間50店超の積極的な出店を続ける方針。5年後の2021年7月期までに現在の倍近い1000店舗体制を目指す目標を掲げる。しかも、他社のような複数のブランドを持つのではなく、「鳥貴族」だけでこの目標を達成させる計画だ。

ただ、外食業界では、同じ業態のままでは、いずれ顧客に飽きられるという”業態寿命説”がある。2000年代に入ってから業界を席巻したマクドナルドやサイゼリヤもピーク時に比べれば収益の停滞は明らかだ。

大倉社長は「単一ブランドならば、ひとつの業態に資本、人材、ノウハウを集中できるので非常に効率が良い」と強調する。はたして鳥貴族はこのまま停滞する居酒屋業界の中で、独走を続けることはできるのか。

小松 哲也 ライター

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こまつ てつや

経済ライター

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