国産食材でも280円、「鳥貴族」が独走するワケ

10月に全食材を国産に、それでも稼げる秘密

サラリーマンだけでなく、若者や女性、シニアまで取り込むことで業績を伸ばす鳥貴族(写真:記者撮影)

若者のアルコール離れや競争激化で、ワタミや大庄といった居酒屋チェーンが軒並み苦戦する中、全品税抜280円均一の焼き鳥チェーン店、鳥貴族が快走を続けている。

同社が9月9日に発表した前2016年7月期決算は、売上高245億円(前期比31.3%増)、営業利益は15.9億円(同42.7%増)と過去最高を記録。今2017年7月期も売上高307億円、営業利益19.5億円と増収増益を見込む。

低価格と店作りが革新的だった

鳥貴族は1985年、大阪府東大阪市に1号店をオープンした。「焼き鳥屋」という業態にありがちな赤提灯にカウンター、お客や中高年男性といった典型的なイメージを払拭。若者や女性でも入りやすい、テーブル席を増やし、明るい店舗作りを打ち出した。

さらに商品戦略でも、メニューを1品280円という低価格で統一。こうした取り組みが功を奏し、地盤の関西を中心に徐々に店舗数を増やしてきた。

2005年に東京に進出、2008年にはグループで100店舗に達している。2016年7月末時点で関西、関東、東海の大都市圏に492店を展開と500店舗が目前に迫る。

際立つのは既存店の好調さだ。開店から12か月以上経過した既存店売上高の前年対比は2014年3月以来、この8月まで実に29か月連続してプラスとなっている。同業他社の多くが値上げや販促を強化しても前年並みが確保できない状況を考えれば、鳥貴族の好調さは群を抜いている。

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