ビールシェア4位、サッポロの起死回生策 サッポロビール 尾賀真城新社長に聞く
──12年まで国内ビール市場は16年連続で縮小しました。
少子高齢化で需要の減少は続く。消費増税で販売単価が上がれば、一層厳しくなる。国内酒類市場はビールが半分を占めるが、残りはチューハイ、ワインなどビール以外。顧客との接点はビールでなくてもいい。
次の商売のネタも考えている。酒に関連した市場は大きい。たとえば、ハウス食品の「ウコンの力」のような飲酒前に取る飲料もいいだろう。新たに開拓できる分野はまだある。
──10年後、サッポロが今と違う姿になっている可能性もあります。
新たな製品が売れれば、それでもいいと思っている。
──サッポロが抱える課題とは。
社員は皆、一生懸命働いているが、部署内だけの内向きの論理で動くことがあるのも事実。企業の生死を握っているのは顧客。現場の声が大事だ。社内構造の変革に取り組む。
──寺坂史明前社長は、尾賀新社長には10年計画で経験を積ませ、社長に任命したと言っていました。
社長になりたい、ということはなかったが、この会社をよくするためにはどうしたらよいか考えてきた。業績やシェアなどで結果を出せなければ、社長交代すればいい。そのくらいの覚悟はある。まずは中期経営計画の16年に向けてやっていく。
(撮影:尾形文繁、谷川真紀子=週刊東洋経済2013年4月6日号)
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