しかし、それは理論であり、しかも間違った理論だ。
価格は需給で決まる
行動ファイナンスによれば、株価をはじめとする証券価格(あるいは金融商品の価格)は、需給で決まる。それがすべてで、それ以外はない。
ファンダメンタルズで皆が売買すれば、ファンダメンタルズが需給を決める。しかし、それはファンダメンタルズが株価を決めるのではない。需給が決めているのだ。
4月1日の株価の暴落はなぜ起きたか。また、2日の朝方の暴落や、それへの仕掛けはなぜ起きたか。
売った人がいたからである。
暴落したのに、売り続けたからである。
3月には、急落すれば、買いが入った。買いのチャンスととらえられた。何が変わったのか。
ファンダメンタルズは何も変わっていない。経済は何も変わっていない。
変わったのは、投資家の心理、投資家のポートフォリオポジションだ。
みな、買いまくって、株を十分に持っている。含み益が乗っている。ウハウハだ。しかし、ウハウハは含み益が減れば、消える。こわいのは下落だ。
これまで十分に上がった。日経平均株価は約4割も上がった。そろそろ下がるかな。それは困るが、でも、下がる可能性があるかな。そのときはどうしようかな。
ちょっと迷いと悩みが生じていた。そこへ、暴落の仕掛けだ。
追随売りをするしかない。含み益が消えるのは怖い。利益を確定したくなる。
そこを狙われたのだ。
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