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高すぎる市場の期待に苦しむ黒田総裁 いよいよ3、4日は日銀金融政策決定会合

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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しかし、それは理論であり、しかも間違った理論だ。

価格は需給で決まる

行動ファイナンスによれば、株価をはじめとする証券価格(あるいは金融商品の価格)は、需給で決まる。それがすべてで、それ以外はない。

ファンダメンタルズで皆が売買すれば、ファンダメンタルズが需給を決める。しかし、それはファンダメンタルズが株価を決めるのではない。需給が決めているのだ。

4月1日の株価の暴落はなぜ起きたか。また、2日の朝方の暴落や、それへの仕掛けはなぜ起きたか。

売った人がいたからである。

暴落したのに、売り続けたからである。

3月には、急落すれば、買いが入った。買いのチャンスととらえられた。何が変わったのか。

ファンダメンタルズは何も変わっていない。経済は何も変わっていない。

変わったのは、投資家の心理、投資家のポートフォリオポジションだ。

みな、買いまくって、株を十分に持っている。含み益が乗っている。ウハウハだ。しかし、ウハウハは含み益が減れば、消える。こわいのは下落だ。

これまで十分に上がった。日経平均株価は約4割も上がった。そろそろ下がるかな。それは困るが、でも、下がる可能性があるかな。そのときはどうしようかな。

ちょっと迷いと悩みが生じていた。そこへ、暴落の仕掛けだ。

追随売りをするしかない。含み益が消えるのは怖い。利益を確定したくなる。

そこを狙われたのだ。

次ページが続きます:
【今後株価はどうなるのか】

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