新型iPhoneは、ハードの進化もスゴすぎる 目玉は「Plus」と「ジェットブラック」だ!

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iPhoneを含むハイエンドスマートフォン市場は飽和状態にあり、基本的には買い替え需要を見込むことになる。サムスン電子は、GALAXY S7、S7 Edge、GALAXY Note 7によって、既存ユーザーのスペックに対するニーズを叶え、非常に好調な販売実績を上げている。

今回アップルが発表したiPhone 7 Plusは、カメラの性能の大幅な向上と、iPhone 6の2倍の処理性能、そしてより長いバッテリー持続時間を実現し、待望の防水機能まで備えた。既存のiPhoneユーザーに対して、わかりやすいスペックによる訴求を存分に盛りこみ、買い控え回避を狙っているとみられる。

注目はiPhone 7 Plusと、ジェットブラック

新色の「ジェットブラック」

今回の発表会で最も印象的だったのは、カメラ機能が大幅に強化されたiPhone 7 Plusと、新色となる光沢のある美しいジェットブラックだ。
iPhone 7 PlusはiPhone 7よりも100ドル高い価格が設定されており、ジェットブラックは加工にコストがかかることもあり、ベースモデルとなる32GBは用意されておらず、32GBより100ドル高い128GB以上のモデルにのみ設定されている。

つまり、より魅力的なデバイスほど、既存モデルよりも価格が高くなっていく。人々をより高いモデルへ誘導を行うことは、少ない販売台数で多くの売り上げや利益を得る「低成長時代の収益構造」を実現することになるだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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