損保ジャパン、育休復帰に上司も巻き込む 部下と一緒のセミナー参加をお膳立て

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安藤さんは、職場復帰を目前にした社員に対して、「多くの人に支えられているとの認識と感謝の気持ちを」と呼びかける一方、上司に当たる管理職には「やりがいを持てる仕事を与えてあげて欲しい」と促した。

子育てする社員の実情を共有化

損保ジャパンの営業開発第2部第3課長を務める鶴見展哉さん(45)と、同じ課の部下である新井愛美さん(31)も今回のフォーラムに参加した。

上司に当たる鶴見さんは「初めて参加したが、子育てをする社員の事情を知ることができて有意義だった」と語る。新井さんは「働くことの意義の再認識や職場復帰後のコミュニケーションの取り方が大事なことがわかった」と話す。

時短勤務は子育て中の社員にとって不可欠である一方、周囲の理解を得るにはコミュニケーションの努力も必要。上司の側も事情をしっかりと受け止める力量が求められる。

その点でも、上司と部下がともに参加し、共通認識の形成を促すセミナーは有益であり、先進事例として注目される。

岡田 広行 東洋経済 解説部コラムニスト

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おかだ ひろゆき / Hiroyuki Okada

1966年10月生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1990年、東洋経済新報社入社。産業部、『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、企業情報部などを経て、現在、解説部コラムニスト。電力・ガス業界を担当し、エネルギー・環境問題について執筆するほか、2011年3月の東日本大震災発生以来、被災地の取材も続けている。著書に『被災弱者』(岩波新書)

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