シャープを悩ます、社長と会長の不協和音

社内から経営陣のリーダーシップに対する不安の声

サムスンからの出資案件は片山幹雄会長(左)が数ヶ月かけて話をつけ、奥田隆司社長(右)は最終契約のハンコをついただけだった。写真は昨年3月の社長交代会見時(撮影:ヒラオカスタジオ)

トップはいったい誰なのか。経営危機からの再建を目指すシャープの中枢が混乱している。

3月6日、シャープは韓国サムスン電子から約103億円の出資を取り付けた。今回のディール、そして昨年12月に結ばれた半導体大手、米クアルコムからの約100億円の出資契約をまとめあげたのは片山幹雄会長である。

片山会長は代表権を持っていない。2007年、49歳での社長就任時は長期政権が予想された。だが前12年3月期に最終赤字3760億円へ転落した責任を取り、昨年4月に社長を退任。会長だった町田勝彦・現相談役とともに代表権を返上した。

代表権のない片山会長は資本提携で正式契約のハンコをつけない。交渉が大詰めを迎えるたびに高橋興三・代表取締役副社長を引き連れ、各地を飛び回ってきた。

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