米軍「対空ミサイル」が北朝鮮封じの最適解だ

日韓の核武装を阻み戦争リスクを抑えられる

米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」。提供写真 (ロイター/U.S. Department of Defense, Missile Defense Agency)

韓国が米軍と連携し、「高高度防衛ミサイル」(THAAD)を配備する計画を進めている。この計画には賛否が分かれており、中国とロシアは反発している。「新たな冷戦」の始まりを予測する者もいる。

私は中国とロシアも、THAADを歓迎してしかるべきと考える。というのもTHAADの配備により、韓国や日本がこれに代わる防衛手段(核兵器開発の可能性を含む)を追求する必要性が下がるからだ。

日韓両国には防衛を強化しなければならない事情がある。北朝鮮の脅威である。同国は軍事力を増強しており、好戦的な発言と行動をエスカレートさせている。その軍事力には、大量破壊兵器、長距離弾道ミサイル、サイバー攻撃部隊や特殊部隊も含まれている。

米国は守ってくれるのか?

米国は再三、核兵器や弾道ミサイルの開発を中止するよう北朝鮮に警告してきた。しかし効果は上がっていない。外交面でも制裁と誘導の手段を繰り返したが、奏功していない。

日韓では今や多くの人が、外国から攻撃を受けた場合に米国が防衛してくれるのか懸念を抱いている。オバマ米大統領がシリアでの化学兵器使用は「レッドライン」との警告を発しつつも、軍事介入を見送っている経緯を知っているからだ。

一方で共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏は、アジア諸国の防衛への協力に否定的だ。トランプ氏が最近メディアに語ったところによると、米国は日韓両国でのミサイル防衛と駐留軍に資金を使いすぎているという。トランプ氏が大統領に就任すれば、防衛への資金の追加負担を日韓に要求する。その要求が満たされない場合に「防衛は自前でやってくれ、と言う覚悟はできている」(トランプ氏)という。

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