北朝鮮が“ネット鎖国”を解禁? 外国人訪問者に、突如ケータイ使用を許可

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さらに高麗リンクは、早ければ3月から平壌に滞在する外国人向けに、3G回線によるインターネットによるデータ通信サービスを行う予定だ。

中国・新華社が高麗リンクの技術者の話として伝えたところによると、USBモデムは75ユーロ(約9100円)、SIMカードでは150ユーロ(約1万8200円)の登録料を支払い、データ通信量で区切られた使用量を支払うことになる。2ギガバイトでは150ユーロ、5ギガバイトで250ユーロ(約3万0250円)、10ギガバイトで400ユーロ(約4万8400円)となっている。このサービスでツイッターやスカイプを利用でき、iPadなどのタブレットPCにも利用可能だ。

この技術者は「北朝鮮内の外国人の数はごく限られており、安保上の問題は少ないと考えている。北朝鮮政府と交渉し、より多くのサービスを提供したい」と伝えている。

北朝鮮国内には現在、首都平壌を中心に約180万人の携帯電話利用者がいるが、今回のサービス提供はあくまでも外国人のみ。彼らの携帯端末からは、外国への通話もインターネットへの接続は許されていない。

福田 恵介 東洋経済 解説部コラムニスト

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ふくだ けいすけ / Keisuke Fukuda

1968年長崎県生まれ。神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒。毎日新聞記者を経て、1992年東洋経済新報社入社。1999年から1年間、韓国・延世大学留学。著書に『図解 金正日と北朝鮮問題』(東洋経済新報社)、訳書に『金正恩の「決断」を読み解く』(彩流社)、『朝鮮半島のいちばん長い日』『サムスン電子』『サムスンCEO』『李健煕(イ・ゴンヒ)―サムスンの孤独な帝王』『アン・チョルス 経営の原則』(すべて、東洋経済新報社)など。

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