時価総額でみる「関西企業200社」ランキング トップに君臨するのはあの「超高収益」企業
上場企業の半数以上は東京に本社を置いているが、大阪府を筆頭に関西2府4県(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)に本社を構える上場企業も約17%存在する。まだまだ関西経済の存在感は小さくない。では関西に本社を置く有力企業はどのようなものがあるだろうか。時価総額を基準に関西企業をランキングした。
上位はいずれ劣らぬ有名企業だが、その序列は、企業の規模やイメージとは微妙に異なるところもある。
堂々の第1位はキーエンス。センサーや制御機器の大手メーカーだ。自身は開発と営業に特化し、製造は協力会社に委託するファブレスメーカー。製造業にもかかわらず営業利益率がなんと約5割という信じられない超高利益率を誇る。徹底した実力主義でも知られ、従業員平均年齢36歳にして、平均年収は1777万円だ。株価は7万円を超え、最低取引価格は700万円と庶民投資家にとっては高嶺の花だ。時価総額は日本全体でも11位で、メガバンクの三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、自動車大手の日産自動車と肩を並べている。
関西の顔、パナソニックは7位
2位は医薬品大手の武田薬品工業。説明するまでもない関西を代表する老舗名門企業だ。3位はゲーム最大手の任天堂。ここ数年はスマートフォンゲームの台頭で業績、株価が低迷していたが、スマホゲームの「ポケモンGO」が、世界的ブームとなり株価が急騰して上位に浮上した。4位村田製作所、5位日本電産、12位京セラは、京都地盤の高収益優良電子部品メーカーとして著名だ。
6位のダイキン工業は空調機器・フッ素で大手の関西名門企業。海外でのM&Aも積極的に手掛け、ここ数年で大きく業績を伸ばし、株価も過去最高値圏で推移する。7位は関西企業の顔とも言える家電大手のパナソニック。業績低迷が続き、株価も最高値の3分の1水準に沈む。イメージでは上を行くが、ダイキン工業の後塵を拝した。
歴史も長い著名企業が上位に並ぶ中、40位に食い込んでいるMonotaROは、工場や建設現場向けの資材・用具のネット通販企業。米国大手のグレンジャー社の在日子会社だ。急成長が続き、2006年の新規上場から株価は20倍に急上昇した。
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