1日2万本が売れるトウモロコシ農家の秘密 妥協を許さない姿勢が最高の商品を生み出す
実は鈴木農園ではこの広大な畑を利用し、毎年1月から7月まで毎日新しい種を蒔いている。こうすることによって収穫時期には、「食べごろはまさに今日が一番!」というおいしいトウモロコシが毎日毎日出来上がるそうだ。
収穫は、1本1本丁寧に手作業で収穫していく。1日約2万本をたった10人で収穫するため、作業は丁寧ながらも急ピッチで進む。
「最高の商品のために妥協を許さない」姿勢
そして、ある程度トウモロコシが収穫されると、次から次へと車へと乗せられて販売所へと運ばれていく。すべて収穫してから、一気に運べば労力も輸送費も抑えられるはずなのに、どうして一見効率が悪いと思える輸送方法をとっているのだろうか? 実は、ここにも顧客に「最高の状態のトウモロコシを届けたい」という鈴木さんの想いがある。
実はトウモロコシは鮮度が命。収穫した瞬間から糖度はどんどん落ちていく。そのため収穫したら、すぐ食べるのがいちばんのオススメだ。そのため、販売所は早朝6時からオープンし、獲れたてのトウモロコシを販売している。トウモロコシ販売所には、すでに前日の夜23時ごろにはすでに1番乗りの人が並んで待つほど熱狂的なファンもいるというのだ。
トウモロコシという1つの作物をとってみても、生産者によってそのこだわりはさまざま。「最高の商品のために妥協を許さない」姿勢が、ほかの商品とは一線を画すものになる。あらゆるビジネスやモノづくりにも通じる普遍的でシンプルなことだが、徹底して実践していくのは難しいことだけに高い価値がある。
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