天皇陛下「生前退位」で気になる7つの影響 皇室に詳しい専門家に聞く
青天の霹靂といえる天皇陛下“生前退位”のご意向報道。でも、これによって何がどう変わるの?
“生前退位”によって何がどう変わるのか
そんな素朴な疑問を皇室の専門家に聞いてみた。
・両陛下の呼び方はどう変わるの?
“生前退位”が実現するとなれば、皇室内にもさまざまな影響が起こるはず。皇太子さまが天皇に即位された場合、現在の両陛下の呼び名はどうなるのだろうか。静岡福祉大学教授で皇室に詳しい小田部雄二さんによると、
「美智子さまは'00年に崩御した良子皇太后のように皇太后になります。しかし、天皇陛下は近代になってから例がないのですが、“上皇”と呼ばれます。正式には“太上天皇”といいます」
・退位したら両陛下とは会えないの?
天皇・皇后両陛下の大事な仕事である公務。国民とも交流される貴重な機会だけに、今後のご活動が気になる。退位されたら、公務へのご参加はもうしないのだろうか。
「そんなことはないです。憲法で定められている国事行為でなければ、おふたりが参加されても問題ありません。体力的に問題なく、日程が合えば、一般参賀などにもお手伝いに行かれると思いますよ」(前出・小田部氏)
・皇太子さまが即位後の秋篠宮家は?
皇太子さまが天皇に即位された場合、秋篠宮家の待遇に変化はあるのだろうか。
「今の皇室典範だと天皇の長男でないと皇太子にはなれないので、秋篠宮さまは皇太子にはなりません。現在は“皇太弟”の規定もないのですが、議論によっては、秋篠宮さまがそうなる可能性も出てくると思います」(京都産業大学名誉教授・所功さん)