子どもの「フィルタリング」はLINEでは無効だ アダルトサイトはSNSで簡単にシェアされる

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長女のスマホデビューは、時代の流れもあり、高校1年生でした。LINEを始めてまもなく、Twitterも始めました。正直なところTwitterには抵抗があったのですが、本人の強い希望もあり、アカウントは非公開にすること、私と相互フォローをすることを条件に始めさせました。

あるとき海外でテロリストによる残忍な殺害が行われ、その動画や画像がインターネットに流れました。友人としかつながっていない娘のTwitterアカウントにも、それは何度もリツイートされてきました。あまりにも残酷で、子どもたちは架空の出来事のようにとらえてしまい、シェアしていたのかもしれません。共有された画像は、楽しくタイムラインを追っている彼女の目に、突然、飛び込んできました。

当時は動画の自動再生機能はサポートされていませんでしたが、今なら動画も強制的に目にすることになります。テレビとは違い、モザイクなしの残酷な画像を目の当たりにし、娘はかなりショックを受けていました。私にすぐ相談してくれたため、ミュートやブロックといった非表示にする機能を教え、心のケアもできました。高校生という年齢だからこそ、かわすことができたとも思っています。

アダルト広告はアフィリエイト単価が高い

また、母親としてもうひとつ気になっていたのが、アプリやサイトに表示されるバナー広告です。性行為や児童虐待を想起させるマンガの広告や、わいせつな画像を使ったサイトの宣伝など、閲覧しているアプリやサイトの内容とは関係なく表示されます。大人の私にもかなり不快ですが、一向に改善される様子がありません。

アダルト広告はアフィリエイト単価が高いため、アフィリエイトで収益を狙う「まとめサイト」などによく掲載されます。こうしたサイトがLINEのタイムラインでシェアされているのです。

小中学生のLINEを見ると、タイムラインには面白い画像や動画を紹介する「LINE@」アカウントの投稿がシェアされています。ほとんどが、以前からネットに流れている画像や動画のコピーで、Twitterでは「パクツイ」(パクリツイートの略)と呼ばれる投稿です。

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