二人旅は世界制覇への道

皆さん、今年もどうぞ宜しくお願いします。

さて昨年12月のことですが、古くからお付き合いいただいている報道関係者が「来年はハワイアン・オープンに勝ってから30年、それを酒の肴に昔話でもしませんか」と声をかけてくれ、女房と一緒に出掛けたのです。二十数人の雑誌や新聞の記者、それにテレビ関係者、現役の方もいましたが、多くはリタイア組、懐かしい顔ぶれでした。

なぜ、そこに女房も出席したかというと、古いゴルフファンはご存じと思いますが、1970年代半ばのマスターズを皮切りにアメリカツアーや世界各国のトーナメントに参戦しましたが、つねに女房と二人旅、女房は、私以上に今回来てくれた方々との思い出が深いのです。今にして思うと、当時、娘は小学校の低学年、いつも母のそばにいたかったに違いありません。そのかわいい娘を女房の妹に預け、「世界の舞台で戦いたい」という私の夢をかなえさせようと、よくも一緒に付いてきてくれたと感謝の気持ちでいっぱいです。

私のゴルフ人生が、もし、成功と言っていただけるとしたら、この女房との二人旅が根底にあると思うんです。といいますのは、相手に勝つには、まず相手の懐に入らないといけません。しかし、アメリカツアーの最初は、誰も知り合いがいるはずもありません。女房も、コースに一緒に付いてきて私のプレーを見ているしかないのです。ですが、同じように夫のプレーをずっと見ている選手の奥さんも結構多いのです。いつの間にか女同士で顔見知りになり友達になり、互いの夫同伴での晩飯の約束ができているのです。これが毎週のことですから、やがて友達の輪が広がりアメリカツアーの一員として皆が見てくれるようになっていったのです。

報道関係者との交流も同じこと、旅してるのはわれわれ二人だけですから声をかけやすいのでしよう。「青木さん、晩飯どうするの?」「予定なし、どこか見つけといてよ」。こんな調子で、晩飯の会話はその日のプレーのこと。心が安らいでいるから共に遠慮なくしゃべれます。皆さんの記憶の一ページに強く残る全米オープン、マスターズなど昔のプレーをよく覚えてくれていました。

外国に多くの仲間と行って何もかも手配済み、これが楽に決まってます。でも、旅は、その土地やそこに住む人々と自分自身で直に触れ合わないと世界を旅するとはいえないと思うのです。先日の会で「青木さん、一言」とあいさつを頼まれたものですから、皆の前で宣言してしまいました。「来年と、その翌年、あと2年間は皆さんの期待を裏切らないようなゴルフをしてレギュラーツアー、シニアツアーともに頑張っていきたい」。それには体を大切にしないとね。

2月は、ほぼ1カ月、トレーニング期間として、今年も現役、試合を見に来てくれる人たちにいいプレーをお見せする覚悟です。

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