心が強い人は「無感情」を習慣にしている 簡単!マイナス感情はこうしてリセットする

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ニュートラルな精神状態に戻ることができれば、そこから「ポジティブな方向に」考えることも可能になります。元気も回復していきます。

多くの人が勘違いしていることですが、「ネガティブ」からいきなり「ポジティブ」にもっていこうとするのは間違いです。「ニュートラル」から「ポジティブな反応」に向かうことが、正しい(ムリのない)道なのです。

たとえば、梅雨の季節は、心の健康を回復するチャンスです。雨降りしきる日の駅のベンチに座って、「プチ座禅」をやってみましょう。目を閉じて、雨の音を聞きます。だんだんニュートラルな境地に入っていきます。

もし感情で反応するだけなら、「雨の日ってジメジメしてイヤだな」と思うかもしれません。でも「感覚を意識する」発想に立てば、「空気の潤い」を感じることができます。これは、緑深い禅寺で目を閉じているのと、実は変わらないのです。

ちょっとした心掛けで、心は劇的に回復する

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感覚を意識できれば、気が滅入りそうになる梅雨だって心を浄化することに使えるのです。これぞプチ座禅。

他にも簡単に実践できることがあります。

これから猛暑に突入したら、コンビニの冷気に当たって気持ちをリセットする、冷やしたビールやスムージーで気分を変える。こうした日頃のちょっとした動作を「感覚を意識して」やる。そうすることで、マイナスの感情をきれいにリセットするのです。一年中いつでもできる、心の健康回復術です。

辛いことがあるのは、頑張っている証拠。そんな自分を、責めず、裁かず、感情で反応せず、そっと受けとめてあげましょう。そしてこう考えるのです――「きっと方法はある」と。

今回は「感情の疲れを癒す方法」を紹介しました。カギは「感覚を意識して、ニュートラルに帰る」こと。

さっそく練習して、これからの季節を乗りきっていきましょう。イザ、プチ修行!

草薙 龍瞬 僧侶、興道の里代表

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くさなぎ りゅうしゅん

1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日 本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。毎年夏の全国行脚や、経典の現代語訳の朗読 と法話を採り入れた葬儀・法事を行うなど、「もっと人の幸福に役立つ合理的な仏教」を展開中。著書に『これも修行のうち。』『反応しない練習』(KADOKAWA)、『大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』(海竜社)などがある。 

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感想・お便り:koudounosato@gmail.com

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