プロレスラーの新陳代謝~若い外国人ライバルも必要
キム:さて、日本のプロレスという商品の中身をWWEと比べると、レスラーの新陳代謝のスピードが違うという点があります。やっぱり同じレスラーでずっと試合をしていると、見ているほうもやっているほうも慣れてくると思うんです。
WWEの場合は、ファーム(二軍)やスカウトネットワークがあり、新しいキャラや大型の新人が随時投入されます。一方、日本のプロレスの場合は、年功序列が強いからか、解雇があんまりできない環境だからかわかりませんが、同じレスラーが長く試合をやり続けています。
この点に関して、もっと人材の回転をよくしていこうとか、もっとレスラーのスカウティングネットワークを強化しようといった考えはございますか?
木谷:そこはもうおっしゃるとおりで、WWEみたいに新陳代謝が効かないんですよ。今やるべきことは、有望な20代の新人と、20代の外国人の好敵手をつくることです。それを今後2年以内にやる必要があります。要するにオカダ選手のライバルになるような人をつくっていかないといけないですね。
それができたら、次は、レスラーが45歳をメドに徐々にフェードアウトして、第二の人生を歩む道をきっちりつくりたい。たとえば、WWEみたいにロードマネジャーになっていくとかですね。
そうしたキャリアパスがこれまでなかったから、分裂騒動といったことが起きたんです。先行きが見えていれば、先行きが安心できるものだったら、そんなことしないですよね。
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