哀れである。
ここまで、政治に蹂躙されるとは。しかも、今や、こうやって哀れんでくれるのも、私ぐらいになってしまった。
日銀よ。今、何を思うのか。
今日21日と明日22日は、日銀金融政策決定会合である。そこで、白川方明総裁は、政治からの圧力をどう報告するのか。お通夜のような雰囲気なのか。娘を売った後の父親のような気持ちなのか。白川総裁および日銀の理事などの日銀プロパーのスタッフたちがどういう気持ちでいるのか。
それを考えることによって、明日、発表される政策および、共同文書といわれるものの内容、さらには、発表の記者会見での政治家たちと白川総裁の立ち居振る舞い、そして、彼らのギャップ、さらには、それに対する投資家たちの反応。これらを予測してみよう。
白川総裁は辞任しない
「白川総裁は、なぜ辞任しないのか」。
外資系金融関係者の勉強会でこう聞かれたことがある。
彼は、辞任しないし、これからも辞任しないだろう。白川総裁は、任期満了まで、彼の信じる現状でのベストを尽くそうとするだろう。
彼の考える現状でのベストとは何か。
まず、政治に政治的な抵抗はしない。それは政治が苦手であるだけでなく、政治には抵抗するものではないと思っているからだ。彼は、政治の圧力を、政治家のニーズ、国民のニーズととらえているだろう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら