EU離脱で日本企業は英国から脱出するのか 日立、日産、野村などが抱えるそれぞれの事情

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英国の自動車産業は、実は日系メーカーが支えている、といっても過言ではない。2015年の英国の自動車生産台数は約159万台。そのうちの半分をトヨタ自動車、日産自動車、ホンダの日系3社が占める。

中でも日産は47.6万台を生産し、首位の英ジャガーランドローバーの49万台に肉薄する2位につけた。英国への進出は1984年と古く、現在は欧州における製造拠点で最大規模を誇っている。

生産車種は、コンパクトクロスオーバーの「キャシュカイ」や「ジューク」、電気自動車(EV)の「リーフ」などだ。生産台数の8割をEUなど海外に輸出している。

雇用に貢献した地域で離脱派多数

サンダーランドにある工場は積極投資により生産能力を高めてきた。2000年代前半に行った能力増強の際には、英国政府から4000万ポンド(約55億円)の助成金を得ている。工場の従業員は6800人。研究開発などを含めると、英国全体で8000人を雇用している。また販売店やサプライヤーなどの関連産業においてさらに3万2000人の雇用に貢献していると推測されている。

衝撃的だったのは、日産が長年かけて根を下ろしてきたサンダーランドで今回、離脱票が61%にも達したことだ。仮にEU市場へのアクセスに制限がかかることになれば、彼らは自らの首を絞めかねない選択をしてしまったことになる。

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