では、最近話題となっている銘柄を紹介します。
まず、大和証券グループ本社(8601)と野村ホールディングス(8604)です。大手証券会社の2社の株価に注目してみます。
四季報が「予告」していた、野村と大和の株価逆転
両社の株価は、同業者としても時折比較の対象になりますが、昨年12月に野村の株価を大和証券が上回りました。実は、この逆転を、すでに四季報の矢印では、「予言」していたのです。これを矢印で見てみましょう。
まず、大和です。矢印は古い号から順に6つの時系列で、下向き二つ「↓↓」が4回続いたあと、上向き一つ「↑」、そして上向き二つ「↑↑」となっています。
この6つを並べてみると、底打ちから反転の形状が見て取れますね。
次に、野村をみてみましょう。先ほどと同様、過去6回を古い順に以下記載します。「横ばい(→)、横ばい(→)、下2つ(↓↓)、下1つ(↓)、下1つ(↓)、横ばい(→)」です。この段階では、野村よりも、大和の方に、上昇期待が高まっていることがわかります。
実は、紹介した6つめの最後の矢印は12年秋号(9月発売)の会社四季報です。つまり、9月の時点で野村と大和の2社で、どちらの銘柄の購入を検討して、その後、3カ月あるいは6カ月の上昇を期待するかと言えば、大和証券と判定しなければなりません。
さて、先ごろ発売された四季報(13年新春号)では、この2社の矢印は果たしてどうなったのでしょうか。鋭い投資家であるならば、すでに「矢印待ち状態」、いわば、スタートラインに立って「用意ドン」、の号令待ちになっていなければなりません。つまり、新春号の矢印が「横ばい」ならば「見送り」、矢印が「上向き1つ」なら打診買い、「上向き2つ」なら、信念を持っての買い出動の行動となります。
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