上場企業の今期は6%増益、来期20%増

【産業天気図・業種別業績予想集計】

 

「会社四季報」2013年1集(12月14日発売)のデータを基にした独自集計によると、銀行と保険を除く2105社で集計した今2013年3月期の予想営業利益は、前期比5.7%増まで増益幅が縮小する見通しだ。

前12年3月期の実績である同17.7%減からは大きく改善するものの、16%増益を見通した「会社四季報」前号からは大幅に増益幅が縮小する。前期業績に大きな影響を与えた東日本大震災やタイ洪水の影響がなくなることが大きいものの、中国での景気減速が想定より長引いているうえに、一部業界では反日不買運動の影響も出ており、足元の円高定着、販売価格も全般に軟化、輸出産業中心に厳しい状況が続いている。

自動車は大幅回復だが・・・

業種別にみると銀行・保険を除く31業種中、営業増益となるのは17業種。増益幅が大きいのは、輸送用機器(52.1%増)、その他製品(42.0%増)、金属製品(34.8%増)。いずれも前号から増益幅は縮小。天災で沈んだ前期からの反動増で「会社四季報」前号では4割強の増益を見込んだ電気機器も増益率が2割を切った。業種の数ではかろうじて増益・黒字転換組が勝ったものの、自動車以外は本格回復とは呼びにくい見通しとなった。

増益率が大きい輸送用機器(自動車)は、震災やタイの洪水影響により減産を強いられた前期からの挽回生産で反動増、上期中心にエコカー補助金効果も後押し、下期も中国向けが苦戦するものの、米州とアジア諸国での好調が続き、業績が急回復しそうだ。

 

次ページ増える業績悪化業種
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • CSR企業総覧
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT