スバル、HV成功のカギ握るトヨタの後ろ盾 水平対向エンジンの4WDモデルが13年内登場か
あくまで独自技術で開発しているというスバルの新型HVだが、「(スバルから)人員を派遣してトヨタの開発に協力するなど、普段から勉強させていただいている」(吉永社長)とのことから、HVで先行するトヨタの技術やノウハウが、まったく活かされないワケはない。逆に言えば、トヨタの知見がどれだけ活かされるかで、スバルのHVの商品性も変わってくる。
米国への水平展開も視野に
スバルのHV投入が成功すれば、トヨタ「プリウス」の販売が好調でHV人気の高まっている米国市場への投入も視野に入る。現在、スバルにとって米国市場は最大のドル箱だ。
「新型HVは中長期的に電動車両に取り組むというなかでの最初の一手。スバルらしい走りにこだわったHVを投入していく」(吉永社長)。トヨタの後ろ盾を活かしながらも、みずからの強みを生かした車に仕上がるかどうか。バランスの取れた新車開発ができるかどうかが、HV成功のカギを握りそうだ。
(撮影:尾形 文繁、山内 信也)
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