海外ビジネスエリートはなぜ演劇を学ぶのか 「アクティブラーニング」の本質がそこにある
では、実際にはどのような授業が行われているのだろうか? あくまで一例だが、過去にMITで実施された内容をいくつか見てみよう。
同大学の研究によると、このような演劇教育、インプロ教育の効果として、次のようなことがわかっている。
2) プロジェクト進行の際、頻繁にミーティングを行うようになるなど、チームワークが向上する
3) すばやい判断、決断を行われるようになり、プロジェクトマネジメントがより円滑になる
インプロのスキルは、その人が持って生まれた能力だと思われがちだが、訓練によって習得することができるため、「未知」の事柄に取り組むための学問だとも言われている。
地図よりもコンパスを持て
Compasses over Maps(地図よりもコンパスを持て)。AI(After Internet)時代に求められる基本原則として、MITメディアラボが発信した9つのフレーズのうちのひとつだ。
急速に変化する世界の地図はすぐに書き変わってしまう。先を見通すことができない時代だからこそ、地図を作るのに時間とコストをかけるのではなく、自分の中にコンパス(羅針盤)を持つべきという考えだ。
アクティブラーニングとは、まさにこの「コンパス」を持つための学びだと言える。だからこそ、名門大学は「演劇」という基盤の上でのインプロをカリキュラムに組み込むのだ。
日本のこれからの教育、ビジネスを考えていくにあたっても、日常生活を送るにあたっても、世界の超一流がやっている「アクティブラーニング」から学べることは多い。
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