ファンドの次もファンドを選んだスシロー

回転ずし首位の成長戦略

ペルミラと組むことになったのは、ユニゾンの意向もある。ただ、ペルミラがスシローを選んだということもあるが、スシローもペルミラでやろうと決めた。ファンドがよい、悪い、という話ではない。ファンドを受け入れて、彼らの強みを生かすことで会社の強みを磨き上げていくことがもっと重要だ。日本国内がしっかりしていれば、グローバルに展開できる。グローバルファンドのペルミラと一緒にやるのは意味のあることだ。

ゼンショーに巡り合えてよかった

――5年前にゼンショーではなくユニゾンと組んだ理由は何だったのか。ゼンショーと組むのが嫌だったという見方もある。

スシローはすし屋から始まった商品力が強み。僕は創業者である清水義雄に「うまい商品を出しなさい。短期勝負で商売をするものではなく、長期的に物事を考えなさい」と最初の数店舗のころから言われて、商品力や店舗オペレーションにはこだわりをもってずっと独自にやってきた。

しかしさらなる成長を目指すとき、オーナー企業としてやってきたからこそ行き詰まる部分が出てきた。当時、ファンドが強みを持つ戦略策定や財務体質、運営体制の強化といったノウハウがスシローには必要だった。

5年前にいろいろ起きたとき、僕も前線にいた。人生で初めてのことばかりで「うわーっ」と大変だったが、あのタイミングでゼンショーに巡り合えて良かった。ゼンショーがなかったらユニゾンとも巡り合えなかった。

ゼンショーと組むのが嫌だとか、個人的に小川さん(ゼンショーの小川賢太郎会長・社長)が嫌だとか、そういうことではない。ゼンショーと一緒にやったほうがいいのか、別々でやったほうがいいのか。両方を見たとき、スシローの強みを伸ばしていくうえでどちらがよい選択なのかを考えて、ユニゾンと組むことになった。

――豊崎社長はファンドが買収するとき、出資しようというつもりはなかったのか。

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