マツキヨが高額PBで攻めるワケ 流行を追わず、顧客ニーズを追求

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マツキヨの今2013年3月期の会社計画は、売上高4500億円(前期比3.5%増)、営業利益187億円(同3.3%増)と、堅調な増収増益。12年4~9月期(上期)終了時点では、売上高、利益ともほぼ計画線上に推移している。月次で発表される既存店売り上げ動向によれば、足元でも順調を維持しているようだ。

中国人観光客の動向に左右されないために

マツキヨの場合ほかのドラッグチェーンと異なり、渋谷、秋葉原など売り上げの大きい都心店舗は中国人観光客の買い物動向に少なからぬ影響を受ける。反日デモで観光客が減った中でも計画通りの売り上げ、利益を確保できたのは、前記のような高付加価値PBや化粧品の販売が国内顧客にしっかり受け入れられているからにほかならない。

“シンプルで安い”PBが大半を占めるドラッグストア業界で、あえて高付加価値PBに力を入れるマツキヨ。日用品の低価格化が深刻な中、連続最高益を出し続けられる秘密の一端がここにある。

(撮影:大澤 誠)

長瀧 菜摘 東洋経済 記者

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ながたき なつみ / Natsumi Nagataki

​1989年生まれ。兵庫県神戸市出身。中央大学総合政策学部卒。2011年の入社以来、記者として化粧品・トイレタリー、自動車・建設機械などの業界を担当。2014年から東洋経済オンライン編集部、2016年に記者部門に戻り、以降IT・ネット業界を4年半担当。アマゾン、楽天、LINE、メルカリなど国内外大手のほか、スタートアップを幅広く取材。2021年から編集部門にて週刊東洋経済の特集企画などを担当。「すごいベンチャー100」の特集には記者・編集者として6年ほど参画。2023年10月から再び東洋経済オンライン編集部。

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