「この5年でガッツリ稼いだ会社」ランキング トップ3はNTT、NTTドコモ、JR東海

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ほかにも、3位には東海旅客鉄道(JR東海)がランクインした。新日鉄住金やキヤノンなども上位に食い込んでいる。こうした成熟産業の大企業が上位を占めている理由は、大規模な設備投資がすでに終わっている要素が大きい。フリーCFは設備投資が増えれば減ってしまうが、成熟産業の場合、既存設備の改修で十分に利益を上げることができるためだ。

ただ、フリーCFが潤沢なまま、新規の投資を抑えていれば、競争力が低下し、収益性は落ちてくる。

稼いでいる会社は新規投資へ

そこで企業買収や新規事業投資による成長加速が経営のテーマとして浮上する。

キヤノンは医療機器大手の東芝メディカルシステムズを、新日鉄住金は同業の日新製鋼を買収するなど、それぞれM&Aに回している。JR東海も2014年12月からリニア新幹線の建設に着手。これまで稼いできたキャッシュフローを原資に、将来の成長を担う大型投資を加速させている。

[図表1]

上位70社ランキングはこちら(四季報オンライン)

(週刊東洋経済2016年6月25日号「投資の視点」から転載)

渡辺 拓未 東洋経済 記者

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わたなべ たくみ / Takumi Watanabe

1991年生まれ、2010年京都大学経済学部入学。2014年に東洋経済新報社へ入社。2016年4月から証券部で投資雑誌『四季報プロ500』の編集に。精密機械・電子部品担当を経て、現在はゲーム業界を担当。

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