ほかにも、3位には東海旅客鉄道(JR東海)がランクインした。新日鉄住金やキヤノンなども上位に食い込んでいる。こうした成熟産業の大企業が上位を占めている理由は、大規模な設備投資がすでに終わっている要素が大きい。フリーCFは設備投資が増えれば減ってしまうが、成熟産業の場合、既存設備の改修で十分に利益を上げることができるためだ。
ただ、フリーCFが潤沢なまま、新規の投資を抑えていれば、競争力が低下し、収益性は落ちてくる。
稼いでいる会社は新規投資へ
そこで企業買収や新規事業投資による成長加速が経営のテーマとして浮上する。
キヤノンは医療機器大手の東芝メディカルシステムズを、新日鉄住金は同業の日新製鋼を買収するなど、それぞれM&Aに回している。JR東海も2014年12月からリニア新幹線の建設に着手。これまで稼いできたキャッシュフローを原資に、将来の成長を担う大型投資を加速させている。
上位70社ランキングはこちら(四季報オンライン)
(週刊東洋経済2016年6月25日号「投資の視点」から転載)
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