FRBのインフレ目標政策の考え方

新たなコミュニケーション政策を導入(Fedウォッチャー)

2012年11月20日付けのFedウォッチャーで、①ツイストオペ(短期国債を残存期間の長い国債と入れ替えるオペレーション)終了後の量的緩和策の姿を明らかにすることと、②コミュニケーション政策のさらなる改善、が、今後のFOMCの注目点だと指摘した。

予想では、12月のFOMCではせいぜい①の決定に留まり、②のコミュニケーション政策の変更は13年入り後と思われたが、FOMCは2つの大きな宿題をクリスマス前にやり終えてしまった。

具体的には、①については、毎月450億ドルのペースで長期国債を買い入れ、②については、金利政策のフォワードガイダンス(金利ガイダンス)に閾値参照アプローチを導入し、「2015年半ばまで」としていた日付けを廃止するという決定がなされた。

②の閾値参照アプローチの導入については、すでに前回10月の会合で詳細な検討を行っていたこともあり、「準備が整ったのだから、早く実施するに越したことはない」(バーナンキ議長)という判断が働いたという。新たな政策に対する説明責任という観点から、記者会見を伴う会合かどうか、という点もポイントだったようだ。今回を逃せば、記者会見を伴う次の会合は13年3月まで待つ必要があった。

「追加緩和」ではない長期国債買い入れ

バーナンキ議長によれば、1カ月450億ドルのペースで長期国債を買い入れていくという今回の決定は追加緩和でない。記者会見で「追加緩和なのか」と問われたバーナンキ議長は「違う」とはっきり答えている。

追加緩和と言わない理由は2つある。

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