SNSで「勝手に不幸になる人」の根本的問題 「間違った相手」と自分を比べていないか

✎ 1〜 ✎ 34 ✎ 35 ✎ 36 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方で、SNSを「リアルな関係の補助ツール」と割り切って考えることができれば、これほど有効な道具はありません。興味のある情報を得て、欲しかったものに出会えたり、美味しいお店を知るきっかけとなったり、生活を豊かにするサポートになります。また、親しい人の日々の動向が何となくわかると、普段会えなくても、繋がっている感覚を持てます。

実際、久しぶりに会った知人と話をするとき、お互いの近況がわかって話を早く・深く進めることもできるようになりました。また、思いがけず、昔の知り合いと再会できた方々も多いのではないでしょうか。

さらに、日々の記録として投稿すれば、写真付きの日記にもなります。これは本人にとっては、とても貴重な財産ともなりえます。

実はとても狭い世界で一喜一憂している

ただやはり覚えておいていただきたいのは、SNSという場がいかに過大評価されやすいか、ということです。

インターネットやSNSは、いったん発信したら世界中に広がるツールですが、一方で、その世界は、ものすごく小さなものでもあります。実際に、私の周りにいる人たちの中にも、SNSをいっさい使っていないという人がたくさんいます。ということは、SNS空間にいる人たちは、ごく一部の人たちであり、限られた情報を共有しているに過ぎないのです。

そんな空間であるにもかかわらず、そこにあることが、すべてだと感じてしまうことにこそ問題があるのです。

小さな世界でいちいち一喜一憂することなく、リアルの補助ツールとして活用し、豊かな生活に繋げていきましょう。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事